2022-12-18『お言葉どおり、この身になりますように』山口紀子牧師

聖書:ルカによる福音書1:5-25 
 聖書の神を信じるとは、聖書の言葉を信じることです。マリアには天使が、私たちには聖書が、神の言葉を届けてくれます。しかし時としてそれは不安や恐れを呼びます。私たちの考える最善と、神のなさる最善は違うことがあるからです。私たちが見ているのはさしずめ刺しゅうの裏側。なぜここにこんな糸があるのか裏からはわかりませんが、神が見ている表側は救いという見事な模様が織りなされているのです。なぜかはわからなくても神を信頼し従う。御言葉をいただき、恐れや疑問から始まりながらそれを受容していくマリアの姿はキリスト者のお手本です。
 そして神は、御言葉と共にそれを信じられるよう目に見えるしるしや助けも与えてくださいます。マリアにとってはエリサベト。不妊で悩む高齢の親戚も御力により子を授かっていました。私たちにも聖書と共に教会が与えられています。共に祈り励まし合える友が与えられているのです。
 そして聖書の言葉を信じるとは、神の言葉は必ず実現すると信じることです。マリアは信じました。「私は主の仕え女です。お言葉どおり、この身になりますように」。
 自己中心からキリスト中心へ。心開きキリストを受け入れるとき、キリストは内に住んでくださいます。それこそが本当のクリスマス。クリスマスは12月25日で終わるのではなく、そこから始まるのです。

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