聖書：ルカ１５：１－１０
１５章は徴税人や罪人と食事をするイエス様から始まります。直前の１４章ではファリサイ派の議員に招かれ共に食事したイエス様が、神の国の宴会に着く（救われる）のは招かれるにふさわしくないと思われている人たちの方だと語られたのでした。そのたとえが今ここで実現しているのです。
しかし律法学者たちは我慢ならず文句を言います。そこで語られた３つのたとえ話のうちの２つが、この朝の御言葉です。見失った羊と無くした銀貨、あなた方も自分の・大切なものは見つかるまで捜すでしょう？…神があなたの髪の毛の数から心の思いまでご存知なのは、神が全知全能だからではありません。あなたを愛しているからです。この神の愛が、あなたを捜し出さずにはおれないのです。
この３つのたとえの共通点は、失われたものが見いだされること、悔い改めること。しかし羊が悔い改めたとはありません。銀貨に至っては自分で動けるはずもないのです。
前半２つのたとえは、なぜ私たちが悔い改めることができるのかの理由が教えられているのです。そもそも自分が罪人であることがわからなければ悔い改めは困難です。神の方から捜してくださるとは、先に赦しが用意されているということ。先に神の愛が、赦しがあるから、それを知って初めて私たちは悔い改めに導かれるのです。
そうして見つけ出された羊と銀貨。３つめの共通点は大いなる喜びです。見つけられた方ではなく見つけた神がどれほど喜ばれるのか。これこそが１５章のテーマです。そしてその喜びを一緒に喜ぶために私たちは集められています。
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