聖書:ルカによる福音書２０章４１節ー４４節
これまで宗教的指導者たちから論争をしかけられてきたイエス様。もはやあえて質問する者はありません。今度はイエス様が問われます。「どうして人々は、メシアはダビデの子だと言うのか」。
メシアは世の終わりに現れ、選民イスラエルを救い出し神の国を建設される。メシアはダビデ王の家系から生まれる。「メシアはダビデの子」とはそういう意味です。イエス様はそれを否定はしません。ただ、詩編１１０編を引用してダビデ自身が「主（父なる神）は、私の主（メシア）に言われた」と言うのはなぜかを問うことで、彼らのメシア理解を正し、深めるのです。メシアは理想の王ダビデと同等ではありません。そんな極小ではない、はるかに偉大な方なのです。
ところで、一体この問答は私と何の関係があるのかと思う方もおられるではないでしょうか。…関係あるのです。私たちも問われているのです。あなたのメシア観は聖書的ですか？自分の勝手なイメージで決めつけていませんか？常識の中に押し込めてはいないですか？と。
メシアは父なる神が「あなたの敵をあなたの足台とするときまで」神の右に座して、祭司として私たちを執り成してくださる力ある神、その事実を忘れてはいけません。
使徒パウロはその事実を根拠に宣言しています。「誰が、キリストの愛から私たちを引き離すことができましょう…私たちは、私たちを愛してくださる方によって勝って余りあります」。ローマ８：３１－３９
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