聖書：ヨシュア記７章１節ー２６節
リーダー、ヨシュアのもと約束の地カナンに入ったイスラエル。その初戦、エリコ攻略は大勝利を収めました。ところが続くアイの攻略には惨敗します。なぜならば民の中に罪を犯した者がいたからです。
エリコ攻略時に神の契約を破り、滅ぼし尽くすべき献げものを盗み自分のものとした…それがアカンです。アカン一人の罪が共同体全体に影響を与えます。「それを一掃しないならば、もう二度と、私があなた方と共にいることはない」。アカンだけでなくアカンの家族もその罪のために打ち殺されました。それからこの忌まわしい場所はアコル（災いをもたらす＝アーカル）の谷と呼ばれるようになります。
この神の厳しさにつまずきを覚える方もおられるでしょう。しかし私たちの信じる神は、義なる神。その義しさゆえに、聖さゆえに、罪を無かったことにはできません。この罪への厳格さこそ本来なのです。
アカンだけではなく、神の命令よりも自分がしたいことを優先させてしまう者は…つまり私たちも、本来アコルの谷で打ち殺されなければならない存在なのです。
ところが。
神は義なる神であると同時に愛なる神。罪ある私たちがそのまま滅びることを良しとせず、その罪の責任を御子に負わせるという解決方法を選ばれたのです。アコルの谷は希望の象徴となることが預言され（イザヤ65:10、ホセア2:17）それはイエス・キリストの十字架において実現しました。神の愛は、あなたを決して諦めません。
目次