聖書:士師記６：１１－１６
ギデオンは士師（さばきづかさ）として神に選ばれ「力ある勇士よ、主はあなたと共におられます」と言われます。ところが彼はむしろ臆病な人でした。その彼がどのようにして弱い者から強い者に、信仰者に変えられていったのでしょうか。
１・ギデオンは神に嘆きます。主が共におられるならどうしてこんな事が起こるのかと。これは私たちの姿です。困難に直面すると神の力を疑い、その存在すら疑う。しかし憐み深い神は、私たちがそこからしか始められないことをわかってくださる方。安心して神に嘆くところから始めていいのです。不平不満も神に向ければそれは祈りです。
２・ギデオンはしるしを求めました。聖書は原則、神を試みてはならないと命じます。しかし心を知る神はここではその求めにも応じてくださいます。その中で彼の信仰は強められていきます。しかしそれだけで勇士になったのではありません。
３・ギデオンは勇気をもって御言葉に従いました。父の拝む偶像を壊す、つまり真の神を神とせよとの命令に従ったのです。昼間はできず人目のない夜行う…どれだけ彼が恐れていたかがわかります。それでも彼は決断し、行動しました。小さな１歩に見えて、これが大勇士への大きな１歩でした。
なぜ彼は勇士なのか。それは「主があなたと共におられる」からです。勇士とはこの神の臨在をわがものとしている人のこと。私たちの闘いは自分の中の恐れや不信仰。自分の力では勝てません。祈りの格闘の中で私たちの大将に絶対的信頼をし、一歩踏み出すのです。
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