聖書：エレミヤ書１５：１０－２１
2024年の本年聖句は預言者エレミヤの告白です。紀元前7世紀の南王国ユダは、マナセの悪政が55年も続きました。周辺諸国のありとあらゆる偶像をエルサレム神殿に持ち込み、占いやまじない、霊媒や口寄せを用いたマナセ、その影響は民にもその罪を告発すべき宗教指導者たちにも及びます。
霊的にマヒしたユダに神の裁きがあるのは当然としても、国が滅びると知ったエレミヤはユダのために執り成します。しかし主は「たとえモーセとサムエルが私の前に立っても、私の心はこの民に向くことはない」と拒絶するのです。
そして、ほかならぬエレミヤがその裁きをユダに宣告しなければなりません。彼は国中から拒絶され迫害されるのです。預言者の苦悩がここにあります。
頼れるのは主なる神のみ。エレミヤは訴えます「主よ、あなたはご存知です。私を思い起こし顧み」てください。今エレミヤは＜裸＞で神の前に立っています。そして本年聖句の16節なのです。
「あなたの言葉が見いだされたとき私はそれを食べました。あなたの言葉は私にとって喜びとなり私の心の楽しみとなりました」。
これは順風満帆、平穏無事な人物が、あれこれ食べ物はあるけれど、その中で神の言葉があったから食べました、美味しかったです。という薄っぺらい告白ではありません。神の言葉しか、ないのです。そしてそれをむさぼり食べたときに、彼はそれが喜び楽しみとなる体験をしたのです。
あなたにはそれほどの霊的な飢え渇きがありますか？今や私たちはイエス・キリストの赦しの言葉、すなわち福音を食べることが許されているのです。御言葉を食べましょう。毎日偏りなく、食べて食べて、この告白を私たちの告白とさせていただきましょう。
