聖書：サムエル記上3:1-10,19-4:1a
インターネットで世界とつながることのできる現代は誰もがフェイク＝偽の情報に惑わされ易い時代です。ではどうしたらよいのか。日経「偽ニュースから身を守る最新事例と対策の４原則」によると１・情報の発信者が何者か。２・誰かが間違いを指摘していないか。３・報道や政府発表と違いはないか。４・正確に引用されているか。
教会もそれは本当に御言葉なのか、正確に受け取っているかを確認しなければなりません。御言葉の「聞き方」が大切です。サムエルからそれを学びます。
「当時、主の言葉が臨むことはまれで、幻が示されることもなかった」。サムエルが生れたのはそのような時代でした。主の宮はあり、礼拝も献げられています。しかし、生きた主の言葉がないのです。
ある夜、サムエルは自分を呼ぶ声を聞きます。これまで主の言葉を聞いたことがない、聞き方も知らない彼は仕えている祭司エリの元へ行きます。「お呼びになったので参りました―いや呼んでいない」。そんなことが三度繰り返され、エリは悟ります。少年を呼ばれたのは主だと。
そしてエリは、主の言葉の聞き方をサムエルに教えます。
『「主よ、お話しください。僕（しもべ）は聞いております」と言いなさい』。御言葉を聞くにふさわしい態度は僕が主人に聞く態度です。それは言われたことをその通りに行うということです。納得がいけば従う、簡単なら従う、ではありません。それはイエス様の種を蒔く人のたとえにつながります（マルコ4:1-）。柔らかな心で聞き、その通りに行うときに豊かに実を結ぶのです。
