2024-4-14『私もその中にいる』山口紀子牧師

聖書：ルカによる福音書２４：２８－４３
　聖書の言葉が解き明かされ、パンが裂かれる…私たちも聞き覚えがあります。来た時は暗い顔をしていたのに、御言葉が解き明かされ、それを聞くうちにいつの間にか心が燃える。出てゆく時には明るい顔になっている。それは礼拝です、教会です。
　復活のイエス様は離れて行く二人に追いつき、その話に耳を傾け、御言葉を説き明かしパンを裂いてくださいました。
　主だと気づいた彼らはすぐさまエルサレムへ、信仰者の交わりへと戻ります。そこへ再び現れたイエス様は真ん中に立ち言われます。「あなたがたに平和があるように」。キリスト教の歴史はそのまま教会の歴史です。私たちはこの交わりの中で主イエスと出会い共に生きるのです。
　福音書は繰り返し、復活を信じられない弟子たちの姿を描きます。そして繰り返し、そこに現れてくださるイエス様を描きます。きっとイエス様は嬉しくて仕方ないのです。もはや受難は終わり救いは完成しました。あなたがたに平和があるように！それが主の御心です。かつて主は約束してくださいました。「二人または三人が私の名によって集まるところには、私もその中にいるのである」（マタイ18:20）。あそこにもここにも、復活の主が共にいてくださいます。
　ところが弟子たちは霊を見ているのだと思いました。主イエスの復活は、霊だけでなく体も甦られた出来事。だから私たちものちの日に体を持って甦るのです。だからこそ、永遠のいのちを生きるのです。