聖書：ルカによる福音書１：５－２５
祭司ザカリヤと妻エリサベトは由緒正しい祭司の家系であり、かつ神の前に正しい人たち。「しかし」子どもがいませんでした。
私たちもそんな「しかし」を、祈りが聞かれない痛みを知っています。ただ、実は祈りは全て聞かれているのです。祈りの答えは３通り。１つは祈った通りにすぐに聞かれること。そうして神の御力が示されます。２つめは待てという答え。時があるのです。３つめは祈った通りにはならないという答え。神はその人自身を取り扱い別の最善を示します。
夫婦の祈りの答えは２つめでした。天使は告げます「恐れることはない。あなたの祈りは聞き入れられた」。人は今、祈りが聞かれることを願いますが、神はご自身の「時」にそれを成されます。それが最善の時なのです。
ところがザカリヤは天使の言葉を信じられません。「時がくれば必ず実現する神の言葉」を信じないゆえに彼は口がきけなくなります。これは罰でしょうか？いいえ、これは夢ではないという確かなしるし。そして神の前に沈黙し御声を聞くその時が、人には必要なのです。ヨブ33:31－33
「あなたの祈りは聞き入れられた」とは単に夫婦に子が与えられるだけではありませんでした。祭司として祈ったイスラエルの祝福、その祈りも聞かれたのです。生まれる子はエリヤの再来。夫婦の思いを超えて主はみわざを成されます。
自分が祈った通りではなかった、しかしこの方が遥かに良かったと、後になって私たちは知るのです。
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