聖書：ルカによる福音書２：１－７
最初のクリスマスはひっそりとしたものでした。人口調査をせよとの勅令により出身地ベツレヘムへ戻るため約100キロの道のりを旅しなければならなかった身重のマリヤとヨセフ。町には多くの旅人がいて泊まれる宿屋がありません。救い主が生まれるというのに暖かく清潔な場所すらないのです。
神さまの御心ならば、神が共におられるならば、全ては順調にいくはずだと私たちは期待します。ところが居場所すらない。＜クリスマスなのに＞という出来事が起こるのです。今もウクライナで、豪雪地帯で、病院で、世界中で。
なぜ救い主が飼い葉おけに生まれなければならないのか。それはそこに意味があるからです。神の目は、この世界の片隅で軽んじられ、数にも入れられない人々に向けられている、それを示しているのです。＜クリスマスなのに＞と嘆き途方にくれる只中にイエス様はいらっしゃいました。
ところでなぜ彼らの泊まる所はなかったのか。…他の客で満室だったのです。クリスマス、私たちは楽しい計画をたてます。教会も諸集会の準備で大忙し。ともすると、楽しみやその段取りで心はいっぱいになり、肝心のイエス様を占め出してしまうことが起こりえるのです。
クリスマス、それはイエス・キリストを私の心の部屋へ迎え入れること。それはキリストの言葉に耳を傾けることであり、その言葉を信じ従うこと。人生が変わるということです。
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